雨があがってればいいですね、と4番さんと少し雑談していると、いいなアピールの結果が出た。 明確な狙いがあるときは、少し緊張する。 その8番さんは…… あった! 心の中で拳を握りしめる。 あの思わせぶりなあの態度は、僕への好意の表れ。 ニヤッとしつつ…
すべての参加女性とのトークタイムを終えて、最初の席に戻った。 隣の4番さんと「戻りました」「お疲れさまー」と言葉を交わすが、心ここにあらずといった状態で。 頭の中は当然、8番さんで占められている。 8番さんの後にも3人の女性と話したが、彼女たちを…
清潔な媚態。 周りにいないタイプだった。 CAさんだし、さぞかしモテてきたことだろう。 なのになぜ…… 婚活パーティーなのか。 同じ婚活パーティーでも、ハイスペックな男性が集まる企画ならまだわかる。 でも今回はそうじゃない。 多少の条件はあっても、年…
数名とトークタイムを終えて、いよいよ8番の席に向かう。 例の客室乗務員がいる席だ。 「失礼します」 「こんにちは!」 彼女は最高の笑顔で迎えてくれた後、僕を正面に見据えたまま、しばらく視線を外さなかった。 見まごうことのない美しさ。 僕はその間、…
「こんにちは」 「こんにちは」 隣に腰をかけた女性に型通りの声をかける。 ここは4番の席だから4番さん。 ふっくらしていて、30代半ばくらいかな。 職業は…… 慌ててプロフィールを確認すると、看護師さんだった。 それっぽい。 なにか話かけようと思ったが…