来週、と約束したものの、再会の日が訪れたのは3週間も後だった。
普通の会社員である僕の休みが土日祝である一方で、販売職に就いている2番さんの休みはむしろ平日。
お互い、会うための都合をつけることができず、予定は後ろ倒しになっていった。
有給を取るべきか。
彼女とのLINEのやりとりの中で、直接その言葉は出なかったけど、ともに意識はしていたはず。
少なくとも彼女は期待していたに違いない。
自分の休みの日に僕が有給を取ることを。
それでも、僕は取らなかった。
心のどこかで、のめり込みすぎるのはよくないと思っていたから。
だめだったときの反動を恐れた。
結果、会えたのは3週間後の日曜の夕方。
どちらかといえば、彼女が僕に合わせた形になった。
少し散歩してから、それなりのお店に行って、おいしい夕食を食べる。
安室ちゃんの話題で盛り上がり、少し突っ込んだ家族の話などもして、つつがなく過ごした。
それでも僕は、バッグの中に入っている安室ちゃんの名古屋公演が収録されたBDを出すことができなかった。
第一に、彼女からその話が出なかったから。
たんに貸し合いっこする約束を忘れていただけかもしれない。
そう思う一方で、熱狂的な安室ちゃんのファンである彼女が、果たしてその約束を忘れるだろうか、と疑念が首をもたげた。
もしかしたら。
次はないと感じているから、あえて触れないのかもしれない。
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