婚活パーティー追想記

恋愛こじらせアラフォー男子が婚活パーティーに参加した体験を追想します

087. 婚活パーティー【体験】渋谷で憧れの職業編(7)

すべての参加女性とのトークタイムを終えて、最初の席に戻った。

 

隣の4番さんと「戻りました」「お疲れさまー」と言葉を交わすが、心ここにあらずといった状態で。

 

頭の中は当然、8番さんで占められている。

 

8番さんの後にも3人の女性と話したが、彼女たちをほとんど憶えてないくらいに。

 

「どうでしたー」

 

4番さんが気兼ねなく訊いてきたので、「そうですねー、難しいかな?」と軽く笑いながら答える。

 

「そちらはどうでした?」

「いい男って少ないから」

「性格的にですか?」

「そんなとこです。人のこと言えないけど」

 

いつもならその朴訥な正直さが好ましく思えて、いいなアピール送ろうかな、でもカップル希望までは、などとウジウジ悩むところだが、今回は事情が違った。

 

朴訥な正直さでは、清楚+妖艶=ミステリアスの式に遠く太刀打ちできない。

 

それでも、カップル希望はともかく、4番さんにいいなアピールを送ることに迷いはなかった。

 

「憧れの職業」というパーティーのイメージから少し離れていると感じるのは、たんに僕が看護師に憧れを持ってないだけで、彼女自体は出会えてよかったと思える素敵な女性に違いない。

 

8番さんが特殊すぎるのだ。

 

僕は4番さんと8番さんを選択して、いいなアピールを送信した。

 

 

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