雨があがってればいいですね、と4番さんと少し雑談していると、いいなアピールの結果が出た。
明確な狙いがあるときは、少し緊張する。
その8番さんは……
あった!
心の中で拳を握りしめる。
あの思わせぶりなあの態度は、僕への好意の表れ。
ニヤッとしつつも、期待だけでなく不安も胸にわだかまるのを感じる。
あの手のタイプは、すべての男性に対して同じ接し方をするものだ。
送られてきたいいなアピールも、その一環としてのただのリップサービス。
――まあ、それでもいい。
次のカップル希望で事の真相は明らかになる。
もしカップリングしたら……
あの媚態を独り占め。
ああしてこうして……!
8番さんをカップル希望に選んだ後、僕は少し悩んだ。
隣の4番さんからもいいなアピールをもらっていたからだ。
僕も送っていたので、現時点で軽くマッチングしていることになる。
このパーティーでは第3希望までカップル希望を出せたので、4番さんを第2希望にすることもできた。
しかし……
8番さんに心惑わされている僕は、実直な4番さんに相応しくない気がした。
もし今回4番さんとカップリングしても、その後で8番さんのような女性と出会ってしまったら、その第二の8番さんに走らないという自信がない。
4番さんには、もっと素直な気持ちで人を好きになれる男性が似合っている。
僕とは正反対の。
僕は8番さんだけをカップル希望に選び、送信した。
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