カフェを出た僕と2番さんは、駅までの短い道を並んで歩いた。
外は寒かったけど、気持ちは温かだった。
ホームが反対方向だったので、駅の構内で立ち止まって別れの挨拶を交わす。
「じゃ、もしよかったら、また近いうちに」
「よろしくお願いします」
「LINEしますね」
ちょこんと頭を下げる彼女に手を振って、ホームへの階段を上がっていく。
混んでいる電車に揺られながら、ふと思う。
彼女と付き合うのだろうか。
事を急ぎすぎると、見失うものも出てくる。
それは自分の本心だったり、相手の気持ちだったり、環境的なものだったり。
お互い、それなりに大人のせいか、わざと控えめな態度の中で、直情的にはならない。
小さな反応を見落とさず、それを手掛かりにして、次の指針とする。
今夜の彼女の様子からすると……
感触は悪くない、次はありそうだ。
夜遅くなったらLINEを送って、次のデートを提案しよう。
きっといい返事をくれる。
デートの際には安室ちゃんの名古屋公演のBDを忘れずに持っていき、彼女が持ってきてくれた東京公演のBDと交換する。
そうすれば、それを返却するため、必然的にもう1回デートできる。
確実なのはそこまで。
計2回のデートで彼女との今後の関係を決める。
日付が変わった頃、彼女から、今日のお礼と来週のデート楽しみにしてます、と返信があった。
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