婚活パーティー追想記

恋愛こじらせアラフォー男子が婚活パーティーに参加した体験を追想します

144. 婚活パーティー【体験】結婚を意識した初めての女性(16)

無理をしている笑顔に、僕の胸は締め付けられた。

 

彼女なりに苦しんできたことに気付いて、根掘り葉掘り興味本位で訊いてしまったことを後悔する。

 

それでも、2番さんの心根というか素顔が見れた気がして、これでよかったのだと思える。

 

付き合いたい。

 

そんな気持ちが湧き上がってきたとき、私もう35歳なのに、どうしようもないな、と彼女は顔を傾けた。

 

「そんなことないです。まだまだ十分に若いですよ。美人さんだし」

「でも私、片親を亡くしてるんですけど、33歳でした。もうその歳を超えてます」

「自分が親になっていてもおかしくないのに、ですか」

「まぁ、一般的にはそうですよね。自分が親になるっていうのは、ちょっとピンとこないですけど」

「そんなの、もっと年上の僕だってピンときませんよ。一般的な尺度は関係ないです。少なくても僕から見て、あなたは十分に魅力的ですから……」

「……ありがとうございます」

 

その時の彼女の微笑みが、なぜか母性に満ちているように感じられて、僕は思わず息を呑んだ。

 

こちらが守っているようで、実は守られているような温かさ。

 

助け、助けられるような関係性が浮上する。

 

そして、輪郭を伴ってくる、結婚、という言葉……

 

婚活パーティーに参加して多くの女性と出会ってきた中で、初めての感覚だった。

 

 

<参加したパーティーの公式サイトはこちらです>
PARTY☆PARTY【無料会員登録】

にほんブログ村 恋愛ブログ 婚活・結婚活動(本人)へ
にほんブログ村

恋愛・結婚ランキング
↑ポチっと励みになります!