無理をしている笑顔に、僕の胸は締め付けられた。
彼女なりに苦しんできたことに気付いて、根掘り葉掘り興味本位で訊いてしまったことを後悔する。
それでも、2番さんの心根というか素顔が見れた気がして、これでよかったのだと思える。
付き合いたい。
そんな気持ちが湧き上がってきたとき、私もう35歳なのに、どうしようもないな、と彼女は顔を傾けた。
「そんなことないです。まだまだ十分に若いですよ。美人さんだし」
「でも私、片親を亡くしてるんですけど、33歳でした。もうその歳を超えてます」
「自分が親になっていてもおかしくないのに、ですか」
「まぁ、一般的にはそうですよね。自分が親になるっていうのは、ちょっとピンとこないですけど」
「そんなの、もっと年上の僕だってピンときませんよ。一般的な尺度は関係ないです。少なくても僕から見て、あなたは十分に魅力的ですから……」
「……ありがとうございます」
その時の彼女の微笑みが、なぜか母性に満ちているように感じられて、僕は思わず息を呑んだ。
こちらが守っているようで、実は守られているような温かさ。
助け、助けられるような関係性が浮上する。
そして、輪郭を伴ってくる、結婚、という言葉……
婚活パーティーに参加して多くの女性と出会ってきた中で、初めての感覚だった。
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