「彼氏さんと別れて、パーティーに参加したんでしたっけ。吹っ切るために」
「そうなんです」
「ちなみに職場の方だったんですか?」
「ん、まぁ……」
少し口ごもった感じ。
「上司ですか?」
「わかりますか?」
「年下と付き合うのは想像できないので」
「ですよね。私、精神年齢はきっと低くて」
「……奥さんとかいる人だったとか?」
「……奥さんはいなかったけど、その……」
彼女はいたのだろう。
職場に男性が少ないということは、逆に男性は必然的にモテる環境といえる。
たいしていい男でなくても、同僚女性との争奪戦で火が付いて、なんてこともありそう。
いい職場だな‥‥…!
でも、吹っ切るためにパーティーに参加したということは、2番さんはフラれたのだろうか?
「結局、その男性のことはフッたんですか?」
「……最後だけはそうですけど。途中でNGだされたりは……」
「NG、ですか」
“no good”
映画やテレビでの撮影や俳優の演技がうまくいかないこと。また、そのために使えなくなったフィルム。
使えなくなったフィルムか。
きついな‥‥…
これ以上訊くのはやめよう、と思ったとき、彼女の哀しみに満ちた声が零れた。
「私、だめなんですよね。つい男の人に合わせちゃって。そのくせ上手に合わせられなくて……結局、地が出ちゃうから」
<参加したパーティーの公式サイトはこちらです>
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