そのアナウンスが聞こえてきて、タブレットの画面を切り替える。
……あった。
人知れず胸を撫で下ろす。
当然、隣の2番さんも僕からのいいなアピールを受け取っているので、気になって横顔を覗こうとしたら、思わず目が合った。
お互い、照れながら軽く頭を下げる。
「あ、ありがとうございました」
「いえ、私も。ありがとうございました」
事は順調に運んでいる。
いまの感触を当てにすれば、カップリングできるかもしれない。
その一方で、2番さんに少し悪い気もしてきた。
もしかしたら、僕へカップル希望を出すことを、強制してしまっているのではないかと。
たしかにトークタイムが盛り上がったからといって必ずカップリングするわけではないし、なんら保障するものでもない。
しかし、情にもろい人は流されちゃうこともあるだろうし、少なくとも2番さんは、平然と義理人情を断ち切れるタイプには見えなかった。
それが最初の個室の相手だったらなおさらだろう。
現にこの瞬間も隣にいるのだから……
「これ、けっこう難しいですよね。誰を選ぶかって」
無理に僕を選ぶ必要はないと伝えたくて、僕もけっこう悩んでいるというニュアンスで言った。
すると彼女は、そうですね、と少し寂しそうに笑った。
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