すぐにいいなアピールの送信時間になって、迷っているふりをしてそっと隣を窺う。
あんなに盛り上がったんだ、もちろんもらえるよね。
ライブBDを交換するって約束もしたわけだし……
それでも一抹の不安が残るのは、これまでの経験が絶対はないと教えているからだ。
どんなにトークタイムで盛り上がっても、カップリングどころかいいなアピールさえもらえないことも何度かあった。
つまり、盛り上がったのは自分だけで、相手はお付き合いの愛想笑い。
演技派の女性だと、これを見分けるのは存外、難しい。
ただ……
隣の2番さんは演技派ではないと言い切れる。
大人びた様子も背伸びしているとわかってしまうし、どちらかといえばすぐに顔に出てしまうタイプ。
安室ちゃんの話題での熱の籠った弁舌もそれを物語っている。
そう、僕との会話は楽しかったはずだ。
その指先は僕へのハートマークをタップしているに違いない。
そう思い込むほど不安になってくるのは、恋愛のスパイス。
楽しむくらいじゃなきゃダメだ。
いつもは多めにいいなアピールを送っているけど、今回は2番さんだけを選んで送信を終えた。
「いいなアピールのご送信、ありがとうございました。それでは続いてカップル希望の送信に移らせていただきます!」
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