婚活パーティー追想記

恋愛こじらせアラフォー男子が婚活パーティーに参加した体験を追想します

109. 婚活パーティー【体験】新宿でバリキャリと再遭遇(12)

スタッフに案内されて最初の個室に入ると、すでに相席の女性が座っていた。

 

「こんにちは」

「こんにちは」

 

ぱっと見は同年代のアラフォーといったところ。

 

黒くて短く整えられた髪型に、控えめなイヤリング。

 

なんとなく専門職を思わせる。

 

早めに到着して事前に参加女性のプロフィールを確認する僕よりも早く来るとは、教師っぽくもある。

 

「曇り空ですけど、雨、降らなきゃいいですね」

「ええ……」

 

とりあえずなにか会話を、と思ってありきたりな話題を持ち出すが、反応は薄く、すぐに手元のタブレットに視線を落とした。

 

僕のプロフィールにはすでに「興味なし」の烙印が押されているのかもしれない。

 

まあ、それはそれでわからなくもない。

 

時間に余裕のないパーティーの中で、よりめぼしい相手に時間を割く。

 

僕が早めに会場に来て参加女性のプロフィールを確認するのも、同じ理由といえる。

 

彼女はより端的にそれを行っているだけ……

 

こと婚活においては、こういう人の方がいい結果を出すのかもしれない。

 

だったらこちらも遠慮なく、とタブレットを操作してほどなく、ある参加女性のページでピタリと手が止まった。

 

プロフィール全体から漂ってくる「気の強い美人」という雰囲気。

 

4桁に王手をかけた年収。

 

そして「猫」という単語。

 

もしかして……

 

暗雲が立ち込めるのを感じながら、隣の女性とのトークタイムを終えた僕は、すっかり重たくなった腰を上げた。

 

 

<参加したパーティーの公式サイトはこちらです>
PARTY☆PARTY【無料会員登録】

にほんブログ村 恋愛ブログ 婚活・結婚活動(本人)へ
にほんブログ村

恋愛・結婚ランキング
↑ポチっと励みになります!