その女性が待っているのは偶然にも前日と同じ7番の個室だった。
十中八九、間違いないよな……
名前こそ憶えてなかったが、その他の項目が指し示すのはただ一人、あのバリキャリ風の7番さん。
いろいろな意味で気まずかった。
第一に、婚活パーティーで同じ異性と別のパーティーで再会するのはけっこう気まずい。
控えめに言って両人とも相手に恵まれなかったということであり、またしても異性を求めてパーティーに参加している事実が、決して恥ずかしがることではないにしても心情として恥ずかしい。
第二に、その気まずさの度合いは最初に会った回の二人の結果による。
カップリングしていればさあ大変。
正式にお付き合いが始まるまでパーティーに参加し続けるのは暗黙の了解とはいえ、一途さはどうしても薄れてしまう。
それもお互いに。
不信感が高まって、よくない風が吹き始めるかもしれない。
また、片方が好意を示していた場合も、ちょっと気まずい。
言ってしまえば、フッた、フラれたの関係になっているから。
逆にお互いが好意を示してなかったら、一番ダメージが少ないケースといえる。
あくまで無関心を貫くことでプライドを保ちやすい。
さて、今回はどうなるかな……
より重たくなった足を引きづるようにして、僕は7番の個室に入っていった。
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