婚活パーティー追想記

恋愛こじらせアラフォー男子が婚活パーティーに参加した体験を追想します

105. 婚活パーティー【体験】新宿でバリキャリと再遭遇(8)

最初の席に戻って、まずは誰にいいなアピールを出すかについて、頭を働かせる。

 

直前の若くて可愛い8番さん。

 

トークタイム中の思考を再開させるが、やはり答えはでない。

 

3つの選択肢の中で、最も妥当なのは「恋人として」だろうか。

 

目を瞑ってただ通り過ぎていくのを見送るのは残念すぎるし、かといって結婚相手として臨むのはかなり図々しく思われる。

 

友達からあわよくば恋人に……

 

正直にいえば、自分にとってこれが一番理想的で、同時に楽だ。

 

もしいいなアピールをもらって、間違ってカップリングしてしまったら、これでいこう。

 

8番さんをポチっと。

 

次に……

 

バリキャリの7番さん。

 

好感を持つ点がいくつかあって、いいなアピールを押したい。

 

しかし、彼女が僕に対して興味を持っていなかったのは明らかで。

 

そんな相手からいいなアピールがきても、嬉しいどころか、フン、と鼻であしらって終わりだろう。

 

そうとわかっててわざわざ送る必要もないな……

 

それに。

 

仮にカップリングまでいったとしても、彼女とうまくやっていける自信がない。

 

男は自分より年収の高い女性を敬遠するとよく聞くが、まさにその心境だ。

 

下が上をリードできるはずがない……

 

と、そこまで考えて、自分の卑屈さを嘆いた。

 

そんな条件など関係なく、好感を持ったのだったら素直に押せばいいじゃないか。

 

数分話したお礼としてだっていい。

 

ありがとうございました、いい人に出会えることを祈っています。

 

少し力が入ったが、7番さんも選択していいなアピールの送信を終えた。

 

 

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