最初の席に戻って、まずは誰にいいなアピールを出すかについて、頭を働かせる。
直前の若くて可愛い8番さん。
トークタイム中の思考を再開させるが、やはり答えはでない。
3つの選択肢の中で、最も妥当なのは「恋人として」だろうか。
目を瞑ってただ通り過ぎていくのを見送るのは残念すぎるし、かといって結婚相手として臨むのはかなり図々しく思われる。
友達からあわよくば恋人に……
正直にいえば、自分にとってこれが一番理想的で、同時に楽だ。
もしいいなアピールをもらって、間違ってカップリングしてしまったら、これでいこう。
8番さんをポチっと。
次に……
バリキャリの7番さん。
好感を持つ点がいくつかあって、いいなアピールを押したい。
しかし、彼女が僕に対して興味を持っていなかったのは明らかで。
そんな相手からいいなアピールがきても、嬉しいどころか、フン、と鼻であしらって終わりだろう。
そうとわかっててわざわざ送る必要もないな……
それに。
仮にカップリングまでいったとしても、彼女とうまくやっていける自信がない。
男は自分より年収の高い女性を敬遠するとよく聞くが、まさにその心境だ。
下が上をリードできるはずがない……
と、そこまで考えて、自分の卑屈さを嘆いた。
そんな条件など関係なく、好感を持ったのだったら素直に押せばいいじゃないか。
数分話したお礼としてだっていい。
ありがとうございました、いい人に出会えることを祈っています。
少し力が入ったが、7番さんも選択していいなアピールの送信を終えた。
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