相席の女性と二言、三言話すうちに、いいなアピールの結果がでた。
もらったいいねは……
3つ。
8人中、3人から。
ちょっと少ない方かもしれない。
その内訳は……
なんと8番さん!
たしかにトークタイム中は楽しく話ができたけど、年の差を考えれば、期待しつつも本心では諦めていた。
それでももらえたということは、どこかに脈があったのかもしれない。
それはおそらく……
真剣な結婚相手として、ではないだろう。
彼女が僕に向ける視線は、どこか兄に向けるそれだった。
ちょっと安心できる相談相手、くらいのポジション。
それならそれでいい。
友達からだって文句ないのだから、下心なしにOKだ。
残り2つは……
あまり憶えてない人。
つまり、7番さんからはきていない。
……
大きく息を吐いた。
これでいいのだ。
興味を持たれてないとわかりつつもいいなアピールを送ったことで、自分の責務をしっかり果たしたという満足感がある。
やることはやった。
あとは8番さんに全力を傾けるだけ……!
念じるように8番さんをポチって、カップル希望の送信を終えた。
「いい人、いましたか?」
不意に相席の女性が尋ねてきて、僕はちょっと驚いて、同時に返答に窮した。
「ちょっとですけど」
「そうですか」
「い、いかがでしたか?」
相席なのだからもっと友好的に接しておくべきだったと後悔しながらそう訊くと、彼女は答える代わりに、笑顔を作って首を横に数回振った。
「そうですか……」
僕はそれしか言えなくて、いいなアピールくらいは送っておくべきだったなと、再び後悔した。
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