「お待たせしました! カップル希望の結果でました! お手元のタブレットをご確認下さい!」
多少の緊張を感じながら、タブレットを更新する。
「今回はカップリングが成立しませんでした。」
……そうか。
カップリングはなし。
10番さんからもらえなかった……
ほっとしたような気持がなかったといえば嘘になるが、迷いがあったにせよ僕はカップル希望を送ったのだから、彼女からもらえなかったのは失望が大きい。
やはり僕が幼く見えたのだろう。
年齢がどうこう以上に、ひとりの男性として。
自覚があるからなおさら堪えた。
このパーティーでも、マッチングと関係なしに気になった女性に事務局を通して連絡先を伝えることができるが、それをする気も起きなかった。
余計に惨めになりそうで。
相手を取り巻く環境と、それに対応する自分の立ち位置。
10番さんに限らず、どんな相手にも発生する問題。
やっぱり一筋縄ではいかないな……
恋活ならまだしも、これは婚活だから。
僕は自分に都合よく、このふたつを混同してたのかもしれない。
とはいえ……
恋をしてから結婚する。
これがいけないのか?
いつもの堂々巡りに嫌気が差して、足早に駅へと向かった。
これから夜を楽しもうとする街の人々に引け目を感じながら。
<参加したパーティーの公式サイトはこちらです>
PARTY☆PARTY【無料会員登録】
にほんブログ村
↑ポチっと励みになります!