相席の女性がいない最初の個室に戻って、静かにタブレットをいじる。
結局、隣の女性は欠席だったようで、計11名と話した。
気持ちが揺れたのは10番さんひとり。
その他、楽しく会話してくれた4名の人にいいなアピールを押した。
この頃になると、いいなアピールを重く考えることはなく、楽しく話ができた人にお礼の意味を込めて、気軽に送信するようになっていた。
さて、肝心の10番さんだけど……
アピールはいいとして、問題はその後。
カップル希望をどうするか。
出したとして、彼女が出してくれなかったらそれでいい。
寂しいけど、様々な理由を言い訳にして諦めもつく。
なにより彼女にはお子さんがいて……
そうこうしているうちに、いいなアピールの結果が出たことをアナウンスが告げた。
一呼吸おいてから、タブレットの画面を更新する。
もらったいいなアピールは5つ。
10番さんからも入っていた。
きたか……
ありがとうございます、と感謝しつつ、再び悩みと対峙する。
正直にいうと、お子さんのいる女性と付き合う自信はない。
本当にこの先、彼女とうまくいったとして、交際から結婚に発展すれば、自動的に僕は晴れて……
どうしても現実感が伴わなかった。
それでも、このパーティーが終わった後、もう一度会いたい、と切に願う自分がいる。
僕の悩みは、あくまで彼女が僕にカップル希望を出してくれた場合にのみ現実化する。
だったら……
僕は10番さんにカップル希望を提出した。
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