その日最後のパーティーは、「婚姻歴理解者」のテーマがついていた。
男女とも、×歴所有者の参加が予想される。
僕は未婚だったけど、相手女性の経歴は気にならない。
「今」のその人を偏見なしでみれる、というのが、なにかとこだわりがちな僕のせめてもの長所かもしれない。
その一方で、ひとつだけ条件があった。
お子様がいないこと。
これを書いている2021年時点では別の観点を持っているが、当時は無理だと思っていた。
正直にいうと、元々が子供が苦手で、どうしても欲しいというわけではない。
他人の子となれば、なおさら自信がなくて、それ以前にピンとこなかった。
加えて、その子の目にも母親の交際相手の男は微妙に映るだろう。
あえて飛び込む必要はない。
タイプの女性でも。
そうと決めてなお、惹かれてしまう女性が現れたら……
それはそのとき考えよう。
最初の個室に入って、受付で渡されたタブレットを開く。
参加女性のプロフィールを流し見るが、婚姻歴はある程度わかる一方で、子供のあるなしをチェックする欄はなく、自由欄に意図的に書いてある場合だけ、そうと判明する。
そして、これもある程度予想していたことだが、参加女性の年齢は総じて高めだった。
自分より年上もちらほら。
ちょっと苦戦するかな……
隣の女性が現れないまま、トークタイムが始まった。
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