Eさんからの返信はすぐに来た。
駅ビルの紳士服コーナーで半袖シャツを見る手をとめ、スマホを確認する。
「こちらこそ楽しかったです。よろしくお願いします」
これまた簡単なメッセージだった。
「よろしくお願いします」のところに先への示唆を読めなくもないが、たんなる社交辞令と解釈できなくもない。
間合いを取りつつ、探っていこう……
そう思った僕は、「こちらこそよろしくです。またメールしますね!」とだけ返した。
残りの週末は所用を済ませて、次にメッセージを送ったのは週明けの職場から。
おやつのコンビニスイーツを食べながらLINEを打つ。
「またファミマのスイーツ食べてます」
返信は夜になってからで、「私は今、甘いの食べてます。美味しいです」とあった。
「今度、どこかにスイーツでも食べに行きませんか?」
スイーツつながりでそう誘うと、色よい返事が返ってくる。
「嬉しいです。楽しみにしてます!」
僕は思わず顔がほころび、この展開は理想的だと思った。
多少のまどろっこしさはあるものの二人の仲はちょっとずつ進んで、楽しい時間を共有していくうちに先が明るくなる。
恋愛して、恋人になって、それから……
自然な成り行きに身を任せて。
しかし、数日たってデートの具体的な日取りを提案すると、その直後こそ「来週末なら時間取れます」と言ってくれたが、徐々に連絡が途絶えがちになっていった。
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