連絡が途絶えていく中で、どうしたんだろ、とは思わなかった。
Eさんが乗り気になれなかっただけだ。
残念ではあるけれど、想定済みの展開の一つ。
そう割り切れる程度には、冷静でいられた。
特定の話題からレベルを下げて一般的な話題に切り替えると、Eさんもそれに合わせるようにより一般的な話題で返してくる。
そこにはもうデート云々のかけらもないし、落ちてしまったレベルは二度と上がらない。
次第に日常的な話題も尽きてきて、やりとりの頻度はさらに下がって……
引き際だった。
「暑い日が続くから体調に気をつけて下さいね」
僕は最後になんとも無味乾燥なメッセージを送った。
そして、今回のことを考える。
Eさんが少なくともパーティー会場では僕に対して持ってくれた関心を、その後の食事やメールで繋ぎ止めておくことができなかった。
僕はまたデートをしたいと思っていたから、見切られた形だ。
それでも、納得はできた。
パーティー後のたった1時間程度の食事とはいえ、数分のトークタイムに比べれば随分と彼女を知ることができたし、チャンスは与えられたから。
もっと本心をいえば……
彼女のことはこの先、好きになれればいいと思っていたから、好きになる前の今はまだ傷が浅い。
むしろ無傷とさえいえる。
なまじ付き合ってからご破算になった日には目も当てられない。
落ち込んでいる暇があったらパーティーに参加してよりよい相手とめぐり会う……
それがこの活動の正義だった。
僕はためらいもなく次のパーティーを探す。
いや、EさんとLINEのやりとりをしながらすでに探し終えていたパーティーの申し込みボタンに指をかける。
「結婚したいですから」
そう言っていたEさんと、たとえ付き合うことになっていたとしても、その言葉に応えることはできなかったんじゃないかと思いつつ。
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