職場の話が一段落して、次の話題に移らないと、と思っていると、後から頼んでおいたデザートが運ばれてきた。
実のところ、職場の話題はあまり盛り上がらず、次の話題は何にしようかと、多少、焦っていたところだったので、助け舟を出してもらった感じになった。
とはいえ、猶予の時間は短い。
店員さんがデザートをテーブルの上に並べ、それを食べ始めるまでのわずかな時間で、適当な話題をチョイスしなければならない。
無言のデザートタイムなんて拷問だから……
そう思いつつも、直前に感じた疑問が消えずに残っている。
それは、僕の職業だったり職場について、たいして関心を示さなかったことだ。
年収だったらプロフィールに記載していたので、もちろんEさんも知っている。
相手の年収として最低このくらいは欲しい、という希望を満たした上で、その仕事自体にはさして関心がない、というスタンスならまだ納得できるが、これまでのパーティーで出会ったきた中で、そんな女性はほぼほぼいなかった。
彼女たちはむしろ、年収より重要事項だとでもいうように、仕事内容を訊きたがる素振りを見せてきた。
時に煩わしさを感じつつも、婚活する女性の立場ならさもありなん、と思って、真摯に応じてきたつもり。
それがないEさん。
つまり彼女は、僕に興味がなく、僕との未来にも興味がないということだろうか……
いや、たんに異なる価値観の持ち主なのかもしれない。
僕は彼女の趣味欄に書かれていた「ランニング」について尋ねてみた。
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