婚活パーティー追想記

恋愛こじらせアラフォー男子が婚活パーティーに参加した体験を追想します

050. 婚活パーティー【体験】結婚と恋愛と自問(10)

職場の話が一段落して、次の話題に移らないと、と思っていると、後から頼んでおいたデザートが運ばれてきた。

 

実のところ、職場の話題はあまり盛り上がらず、次の話題は何にしようかと、多少、焦っていたところだったので、助け舟を出してもらった感じになった。

 

とはいえ、猶予の時間は短い。

 

店員さんがデザートをテーブルの上に並べ、それを食べ始めるまでのわずかな時間で、適当な話題をチョイスしなければならない。

 

無言のデザートタイムなんて拷問だから……

 

そう思いつつも、直前に感じた疑問が消えずに残っている。

 

それは、僕の職業だったり職場について、たいして関心を示さなかったことだ。

 

年収だったらプロフィールに記載していたので、もちろんEさんも知っている。

 

相手の年収として最低このくらいは欲しい、という希望を満たした上で、その仕事自体にはさして関心がない、というスタンスならまだ納得できるが、これまでのパーティーで出会ったきた中で、そんな女性はほぼほぼいなかった。

 

彼女たちはむしろ、年収より重要事項だとでもいうように、仕事内容を訊きたがる素振りを見せてきた。

 

時に煩わしさを感じつつも、婚活する女性の立場ならさもありなん、と思って、真摯に応じてきたつもり。

 

それがないEさん。

 

つまり彼女は、僕に興味がなく、僕との未来にも興味がないということだろうか……

 

いや、たんに異なる価値観の持ち主なのかもしれない。

 

僕は彼女の趣味欄に書かれていた「ランニング」について尋ねてみた。  

 

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