一階ロビーの玄関手前でEさんを待つ。
パーティーが終わって帰っていく人に、これから参加するために入ってくる人。
人通りはそこそこある。
エレベータ―が着く度に、出てくる人々を観察して、それを5回ほど繰り返した後、Eさんが現れた。
こんにちは、も変なので、ただ笑顔をつくって彼女を迎える。
「えっと、どうしましょう。時間、大丈夫ですか?」
「あ、はい。大丈夫です」
「お昼過ぎですけど、ランチでも行きますか?」
「じゃあ軽いので」
彼女のリクエストに沿うよう、近場のカジュアルなイタリアン店に向かった。
席に着くと、おすすめパスタのサラダセットを2つ注文して、先に運ばれてきた飲み物に口をつける。
「後でデザートも頼みましょうね」
まずはスイーツネタでトークタイムでの盛り上がりを再現しようと、そこから始めた。
それが思いのほか功を奏し、会話も弾んで、「フルーツパフェが一番好き」と彼女が照れたように言った。
「あぁフルーツパフェ、美味しいですよね。僕も好きです」
そう相槌を打つと、彼女は半袖のシャツから伸びている二の腕をさすって、「でも最近、太ってきちゃって」と顔を赤らめた。
「え、全然そんなことないですよ。でも気になるんだったら、デザートはやめておきますか?」
「大丈夫。食べる。どうせ我慢できないから」
フルーツパフェだったらちょうどタカノフルーツパーラーが近いけど、とは言わないでおいた。
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