婚活パーティー追想記

恋愛こじらせアラフォー男子が婚活パーティーに参加した体験を追想します

045. 婚活パーティー【体験】結婚と恋愛と自問(5)

最初の個室に戻って、手早く隣の女性に挨拶を済ませると、タブレットに目を走らせた。

 

いいなアピール受付までの少しの時間を使って、Eさんのプロフィールを再確認するためだ。

 

カップリングして再会した後、どこかに移った場合に備えて、話題をストックしておく。

 

フフ、我ながら気の早いことだ。

 

自嘲に駆られはするが、実際問題として、彼女のデータを記憶しておけるのは今しかない。

 

プロフィールにしっかり書かれてあることを後からもう一度訊いてしまうと、時として大きな失点になる。

 

ネットショップ店員、あ、ランニングもやってて、お住まいは埼玉。出身地は……

 

「お待たせしました! いいなアピールの送信をお願いします!」

 

アナウンスが流れて、選択画面に移行する。

 

すかさずEさんを押した後、ふと7番さんを思い出した。

 

あの状況ではうまくいきっこないし、いまさら望んでもないけど……

 

展開の行方としてみれば、今後の参考くらいにはなるかな。

 

そう思って、7番さんも選んでみた。

 

計2人にいいなアピールを送信。

 

その結果……

 

もらったいいなアピールは6つ。

 

そこには7番さんだけじゃなく、Eさんも入ってなかった。

 

あれ、と思って目を擦ってみても、ハートマークが現れることはなかった。

 

 

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