最初の個室に戻って、手早く隣の女性に挨拶を済ませると、タブレットに目を走らせた。
いいなアピール受付までの少しの時間を使って、Eさんのプロフィールを再確認するためだ。
カップリングして再会した後、どこかに移った場合に備えて、話題をストックしておく。
フフ、我ながら気の早いことだ。
自嘲に駆られはするが、実際問題として、彼女のデータを記憶しておけるのは今しかない。
プロフィールにしっかり書かれてあることを後からもう一度訊いてしまうと、時として大きな失点になる。
ネットショップ店員、あ、ランニングもやってて、お住まいは埼玉。出身地は……
「お待たせしました! いいなアピールの送信をお願いします!」
アナウンスが流れて、選択画面に移行する。
すかさずEさんを押した後、ふと7番さんを思い出した。
あの状況ではうまくいきっこないし、いまさら望んでもないけど……
展開の行方としてみれば、今後の参考くらいにはなるかな。
そう思って、7番さんも選んでみた。
計2人にいいなアピールを送信。
その結果……
もらったいいなアピールは6つ。
そこには7番さんだけじゃなく、Eさんも入ってなかった。
あれ、と思って目を擦ってみても、ハートマークが現れることはなかった。
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