婚活パーティー追想記

恋愛こじらせアラフォー男子が婚活パーティーに参加した体験を追想します

043. 婚活パーティー【体験】結婚と恋愛と自問(3)

いよいよ12番の個室だ。

 

事前にプロフィールを見た段階でいいなと思っていた2人のうちの1人。

 

もう1人の7番さんは手応えが皆無だったし、他の席の人にも特に惹かれなかった。

 

12番の後にも13、14、15、16と4人残っているが、なんとなく期待できない。

 

当たりだといいな……

 

ガチャを引く時のような心境で中に入った。

 

「こんにちは」

 

12番のEさんは、同じ言葉を返しつつ、お辞儀をしてくれた。

 

でもそれは、挨拶をしたというよりも、視線が合うのを避けた感じ。

 

笑顔が少し引きつっていて、頬も赤みを帯びている。

 

一見して、慣れてないのがわかった。

 

32歳という、相手の僕よりもけっこうな年下であることも、その一因かもしれない。

 

さて、どういこうかな……

 

少しでも場の空気が固くなってしまうと、緊張と沈黙の闇に埋もれて二度と顔を出さなくなるタイプだ。

 

……やはりスイーツネタかな。

 

改めて彼女のプロフィールを思い出しながら考える。

 

甘い物なら緊張を溶かしてくれるだろう。

 

少なくとも仕事や日常ネタと違って、深刻な方向に進む心配はない。

 

なるべく優しく、親しみやすさを心がけて言葉を発するのだ。

 

「スイーツ、お好きなんですね」

 

そっと顔を覗くと、彼女は「はい」と小声で首肯した。

  

 

<参加したパーティーの公式サイトはこちらです>
PARTY☆PARTY【無料会員登録】

にほんブログ村 恋愛ブログ 婚活・結婚活動(本人)へ
にほんブログ村
↑ポチっと励みになります!