婚活パーティー追想記

恋愛こじらせアラフォー男子が婚活パーティーに参加した体験を追想します

031. 婚活パーティー【体験】初カップリング こだわりを捨てて(8)

 

会場の入っている百貨店の玄関口でDさんを待つ。

 

通常の場合、会場を先に出るのは個室の廊下側に座っている男性の方だ。

 

女性は全ての男性が出た後で出口に向かうので、姿を現すまでにそれなりの時間がかかる。

 

さて、この後どこに行こうかな……

 

時間は午後三時。

 

昼食は済んでるだろうから、お茶がいいか。

 

そして、肝心の話題は……

 

Dさんのプロフィールを思い出しながら、ふと辺りを見ると、自分と同じようにカップリング相手を待つ人が数人いた。

 

中には同じパーティーから出てきた男性もいて、はて、相手はどの女性かな? と思わずニヤッとしてしまう。

 

あのパーティーでの一番の美人さんはDさんだったけど……

 

そんなくだらない優越感が湧いてくるのは、カップリングしたくらいでいい気になれる自分の底の浅さ故だろう。

 

そんな気分は、しかし、現実を認識すればすぐにしぼんでしまうほど脆いものだった。

 

Dさんのプロフィールにさほど興味を持てず、どのあたりを話題にすべきかわかりかねたからだ。

 

ありていにいえば、共通項が少ない。

 

猫が好き、くらいで話が広がるだろうか……

 

そして外見の好みからいっても、たとえば初参加のパーティーで出会ったBさんには及ばなかった。

 

……いや、そんなことを考えるのはやめよう。

 

パーティーでカップリングして、その相手とより多くの時間を過ごすのが今回の目的だ。

 

まずはそこから。

 

そう思い直した時、Dさんが現れた。

 

 

<参加したパーティーの公式サイトはこちらです>
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