「お待たせしました! 結果出ましたので、お手元のタブレットをご確認下さい!」
小さく一息ついてから、司会者の言葉に従って画面を更新する。
カップリングするぞ! と気張っていたせいか、普段よりも緊張していた。
すると……
一瞬、画面が光ったかと思うと、すぐに文字が飛び込んできた。
「おめでとうございます! カップリング成立しました!」
……よし!
ついにきたよ!
カップル希望は一人にしか出してないから、相手は自ずと知れた。
でもこんな時って……どうするのが一番いいのかな。
まずはお礼?
それとも「下で待ってます」と一言だけの方が、妙な気を遣わなくてお互い楽かな……
そんなことが頭の中を駆け巡る。
初めてのカップリングで、ましてその相手がすぐ隣にいるのだ。
正直、気恥ずかしかった。
とはいえ、それは慎ましやかなDさんだってきっと同じだろう。
最初の言葉は自分から切り出すべきだ。
そう思って隣に顔を向けると、恥ずかしさと満足が同居したような表情をしたDさんが、わずかに肩をすくめてうつむいていた。
「ここの会場って待ち合わせは下だと思うんですけど」
「あ、はい。多分そうですね」
「じゃあ玄関出たところで待ってますね」
うなずくDさんを後にして、僕は席を立った。
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