いいなアピールを送信して、その結果が出るまでしばし時間が空く。
Dさんに話しかけたかったが、そこは遠慮しておいた。
もし僕へいいなアピールをくれていたら、なんとなく嬉し恥ずかしだし、もらっていなければ、ちょっとカッコ悪い。
好意を持たれていると勘違いして声を弾ませても、相手にとっては迷惑でしかないだろう。
ちょっと気にしすぎかな、とも思うが、初対面の相手になかなか見栄は捨てられないものだ。
時間を潰すようにグラスに残っているお茶を喉に流し込んだ時、いいなアピールの結果が出たことを場内アナウンスが告げた。
意識して冷静さを保ち、タブレットの画面を更新する。
……あった。
Dさんからいいなマークが来ている。
晴れて第一関門突破だ。
ほっとして、微笑みながらDさんにお辞儀すると、同じように返してくれた。
そして、他の女性からは来なかった。
やっぱりそうなるよな、と内心で納得する。
トークタイム中も手応えらしきものがなかったし、カラオケ好きの女性にしても、大方はむこうが僕の音楽の趣味に話を合わせてくれただけかもしれない。
今日はそういう日だ。
他の選択肢がなくなって、僕の気持ちは必然的に固くなる。
なんとしてもDさんとカップリングしたい。
決意にも似た心持ちで、Dさん一人にカップル希望を送った。
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