すべての参加女性とトークを終えて、最初の個室に戻ってきた。
Aさんと再会して、「お疲れさまでした」と挨拶を交わす。
「どうでした?」
「ぐるぐる回って、回遊魚になった気分でした」
笑うAさんに、「ちょっと疲れました」と本音を漏らすと、Aさんも「ですよね。私もです」とふぅと息を吐いた。
回遊した時間は1時間ほど。
その間に初対面の12人の女性と会話をこなす。
それは息をつく余裕もないほどハードだった。
女性陣にしても、入れ替わり立ち替わりやってくる男性の相手をするのは大変に違いない。
ただの会話ではなく、普段とは別の神経を使う「結婚活動」なのだから。
そして、ある意味パーティーで最もエキサイティングな時間が始まろうとしていた。
「お話をしてみて、印象のよかった方にお気持ちを伝えましょう!」
そうアナウンスされて、会場の空気が小さく波立ったのがわかる。
最終のカップリング希望前のアピールだ。
トークタイム時に使用したタブレットを使って、いいなと思った人にハートマークを送る。
人数制限はなく、誰にでも送れるし、誰にも送らなくてもいい。
参加回数が増えていくにつれて、ちょっとしたコツがわかってきたり、その人なりの送る基準らしきものが次第に出来てくると思う。
しかし、初回だったこの時の僕は、気持ちに遊びがなくてストイックに構えていた。
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