婚活パーティー追想記

恋愛こじらせアラフォー男子が婚活パーティーに参加した体験を追想します

140. 婚活パーティー【体験】結婚を意識した初めての女性(12)

ロビーで2番さんと再会した時には、すでに20時近かった。

 

「どこかで食事でもどうですか?」

 

2番さんが顔に手を当てて少し迷うような仕草をしたので、遅くなるのがあれでしたらお茶だけでも、と付け加えた。

 

翌日に仕事を控えた日曜の夜。

 

なんとなく落ち着かないのは僕も同じだった。

 

今から何もしないで帰っても、21時を回るのは確実だ。

 

「30分くらいで切り上げましょう」

 

僕がそう言うと、2番さんも表情を崩して、はい、行きます、と同意してくれた。

 

入ったカフェは暗めの照明が落ち着いた雰囲気をつくっていて、さりげなく二人を恋人らしく演出する。

 

向かい合って座る2番さんの唇は、パーティー会場で見たときより、薄く輝いていた。

 

「お綺麗ですね」

 

お世辞よりは本心で、可愛いですね、よりは喜んでもらえるという下心。

 

「全然、私なんか。ホントは子供っぽいんですよねー」

 

思い起こされる彼女のプロフィール。

 

自由欄に書かれていた文言。

 

付き合っていた彼氏と別れて、前に進むために勇気を出して参加しました。初参加です。慣れてないですが、よろしくお願いします。

 

彼女が目指している「できる女」なら、わざわざこんなことは書かない。

 

素直すぎるし、婚活パーティーに来ている一般的な男性の反応は微妙だろう。

 

 

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