「ありがとうございました」
カップル希望の送信を終え、グラスを取った拍子に5番さんと目が合ったので、いいなアピールをもらったお礼を言う。
5番さんははにかんだ様子で、ちょこんと頭を下げた。
相席した隣同士でいいなアピールを送る状況というのは、よくあることだが、何度経験してもこそばゆいものだ。
「お待たせしました! カップル希望の結果でました! お手元のタブレットをご確認下さい!」
ついにこの時がきた。
こそばゆさが緊張に上書きされたが、気持ちを落ち着かせるように心の中で唱える。
ダメでもいいじゃないか、どうせ条件はよくないんだ。
横浜まで行ったり来たりなんて口でいうほど簡単じゃない。
たとえこっちが頑張れても、向こうが嫌になる可能性だって……
そっとタブレットを更新すると、画面がパッと煌めいた。
「おめでとうございます! 5番さんとカップリング成立しました!」
……え!?
嬉しさと残念さと驚きが同時に湧き上がる。
1番さんは残念でした!
代わりといってはなんだけど5番さんとカップリング!
でも5番さんってこの後1番さんと一緒に映画に行くんじゃないの!?
……もしかして、1番さんの友達って5番さんじゃなかったのか?
混乱をきたした僕に5番さんは、よかったです、とポツリと漏らした。
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