「どうでしたか?」
いい人はいましたか、という意味だろうけど、いいと思った人は彼女の友達なので、ちょっとずらして答えた。
「なかなか楽しいパーティーでしたよ。好きな映画の話もできたし。どうでした?」
「楽しかったですよ、私も」
照れが混じったようなその言い方に、今度は僕の方が気になってしまった。
彼女の言う「楽しかった」に、いい男と出会えた、という意味が込められているような気がして。
最初の印象通りふわふわしてる5番さんだけど、照れの仕草も可愛くて、なんだかんだいって気になる存在なのだ。
それはよかったですね、と答えたところで、いいなアピールの提出を促すアナウンスが流れたので、僕はまず1番さんと5番さんを選び、それから仲良く話してくれた数名を選択して、送信を完了させた。
「パーティーにはよく来るんですか?」
カップル希望を出すまでの合間の時間を使って、是非とも欲しい情報がある。
「うーん、たまに」
「そうですか。ここ、けっこう遠いですもんね」
「パーティー会場なら横浜にもあるんですけど」
「神奈川の、横浜ですか?」
「そうです」
聞けた。
カップリングした時のために、より具体的な所在地を聞き出したかったのだ。
横浜か……
おそらく1番さんも同じだろう。
やっぱり遠いかなぁ。
うまくいったとしても。
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