その後、残り4名とのトークタイムを終えた僕は、最初の個室に戻った。
5番さんに軽く挨拶を済ませると、せわしなくタブレットをいじる。
いや、いじるふりだ。
参加女性のうち、いいなと思ったのは1番さんとお隣の5番さん。
その二人が友達だと知ってしまい、なんとなく気まずい。
その上で両方にカップリング希望を出すのは節操ない感じがして……
たとえば。
先ほど予想したように、二人が誰ともカップリングしないで予定通り映画を観に行き、鑑賞後に食事をしたとする。
まずはその映画の感想を言い合うだろう。
面白かった、面白くなかった、あの展開はいまいち、でもラストはよかった、等々。
そして。
自然の流れでこのパーティーの話題が出てくる。
始まるのは参加男性たちの品評会。
イケメン、オタク、しつこし、あり得ない。
周りの迷惑も顧みずに甲高い笑い声を響かせ、誰からカップル希望をもらったか、というところで興奮が最高潮に達する。
5番さんは言うだろう。
「私が相席した男、わかる? 名前なんて言ったかな、背丈は普通くらいで、仕事は……」
1番さんは答える。
「あ、たぶんわかった! あの人でしょ、○○の映画が好きだって言ってた」
「そうそう! その人からカップル希望もらっちゃって」
「マジ!? 私ももらったんだけど!」
「うそ、うける! 私たちモテモテじゃん!」
そこまで夢想したところで、実物の5番さんが声をかけてきた。
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