参加人数が予定より少なくなってしまったパーティーは、やはりしらける。
そうしないための運営側の配慮。
異性が多いほどチャンスは増えるので、良心的といえる。
その結果……
7番さんは渋々ながらこのパーティーに参加し、会いたくない僕に会ってしまった。
ご愁傷様。
でもそのおかげでこちらだって気まずい思いをしてるのだから、お互い様だろう。
とにかく、だ。
5分ほどのトークタイムをなんとかこなさなければならない。
会話するしかないのだ。
「どんな男性が好きですか?」
「どんなって、う~ん……」
「性格やステイタス。趣味が合ったり、気を遣わなくて済むとか。あと猫好きも」
後学のためと思って、訊いてみる。
「どうだろ。特に気にしてないかな」
それは大嘘で、しっかり基準を持っているはず。
たとえば「仕事を頑張っている男」なんてありそうだ。
……ただ、ここで。
昨日といい今日といい、彼女がいわゆるハイレベルじゃない一般パーティーに参加する理由に思い至った。
今日はお声がかかったとはいえ、参加を決めたのは彼女自身だ。
それは多分、年齢。
30代半ばで院卒の彼女は、それなりに美人で人並み以上のステイタスを持ってはいるけど、外見に優れた20代には敵わないかもしれない。
ハイステ男性はハイステ女性を好むといっても、若さだけは特別なような。
ちらっと7番さんの横顔を見て、誰だって弱点の一つや二つはあるよな、と妙な仲間意識が芽生えた。
<参加したパーティーの公式サイトはこちらです>
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