パーティー会場を出た僕は、近くのこじんまりとしたカフェに入った。
気分が優れないのは、どうしたって4番さんの片影だ。
彼女とのやりとりが、小さな爪痕となって僕の心に残った。
誰が悪いわけじゃない、状況とかタイミングとか、つまり婚活の相手として縁がなかっただけだ……
そう思おうとして、うまくいかない。
口につけたコーヒーは、味がわからないまま、ただ胃の中に落ちていく。
みんなが幸せになれればいいのに……
結局、今回のパーティーでは誰ともカップリングしなかった。
正確にいえば、いいなアピールもカップル希望も自分からは送らず、もらったのもゼロに近かった。
そして、総括してみる。
「キレイ系の女性」に出会える恵比寿でのパーティー。
実際に綺麗だったかどうかはさておき、恵比寿のイメージからすると少し地味だったかもしれない。
普通のパーティーだった。
渋谷での「憧れの職業の女性」パーティーほど尖ってない。
あのパーティーで出会ったミステリアスな8番さんの幻影すら追えず……
現実を突きつけられた気分で、パタンと店のドアを閉めた。
駅までの道はどんより曇っていたけど、だからといって婚活パーティーへの参加をやめたりはしない。
誰かと出会いたいという気持ちは挫けやしないから。
ただ、次は少し軽めのパーティーに参加しようと思ったりはした。
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