5番さんの可愛らしい声が、アニメ好きという一面といかにもマッチしているように思えて、微笑ましくなった。
「たくさんあって迷ってるんですか?」
「はい、好きなのたくさんあって。もう書きましたか?」
「いいえ。実は最近、ちょっとアニメから遠ざかってて」
少しごまかして話すと、「お仕事が忙しいんですか?」と、これまた可愛らしく訊いてきた。
彼女にすれば「アニメ好き」は当たり前のことで、そこを疑う気持ちは生まれないらしい。
このパーティーの趣旨からいっても異質なのは僕の方で、申し訳なさを感じると同時に、フォローしなければと思った。
「仕事もそうですけど、ゲームやってて、時間が」
「わかります。睡眠時間なくなりますよね」
「なくなります。でもこのシート書かなきゃ。……ジブリでもいいんですかね?」
彼女は笑いながら「いいと思いますよ」と言ってくれた。
「じゃあ、ラピュタにしようかな」
「あ、私もそれが一番好きです!」
「ですよね!」
まもなくパーティー開始のアナウンスが流れて5番さんとのトークタイムが始まったが、ジブリの話題だけで最後まで盛り上がることができた。
彼女から渡されたシートを見てもチンプンカンプンだった僕は、心の中でジブリ作品に敬意と謝意を表しつつ、席を立つ。
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