迷いから解放されるために7番さんと8番さんにはカップル希望を出さなかったけど、ちゃっかり3番さんには出していた。
ダメ元は悩まなくていいから最高に楽、それでもしカップリングしたら超ラッキー、という具合。
その上、連絡先は条件なく希望の人に送れるので、これも3番さんに送る。
他人がみたらやけくそにも見えるだろう。
多少の自覚もある。
そしてカップル希望の結果が出て……
「今回はカップリングが成立しませんでした。ですが……」
2名の方からカップル希望が届いていました、と続いていた。
2名……
そこはかとなく罪悪感が満ちてくる。
例によってそれが誰かは記されていないが、今回は見当がついた。
そのうちの1人が隣にいて……
「終わりましたね」
横を向いて、僕はあえて明るく言った。
彼女が第何希望の男性とであっても、カップリングしたことを祈りながら。
「ええ。ちょっと疲れました」
「僕もです。せっかくなんで、今日はこれから買い物でもします」
「私もそうしようかな」
「ありがとうございました。楽しかったです」
「ありがとうございました」
こういう流れも婚活パーティーの作法のひとつだろう。
ほどよい相手とほどよく出会えるほど、世間はゆるくない。
僕はもう一度お辞儀をして、断ち切るように席を立った。
<参加したパーティーの公式サイトはこちらです>
PARTY☆PARTY【無料会員登録】
にほんブログ村
↑ポチっと励みになります!