最初の個室に戻ると、すぐにいいなアピールの送信時間になった。
スマホをいじって、まずは3番さんを選ぶ。
トークタイムでの手ごたえは皆無。
反応はないだろう。
そうと断定できるほどなのに、まっさきに選んでしまう。
いつもはネチネチ悩むのに。
やっぱり外見の好みは強いよね……
次は直前の7番さん。
形容しがたい感触に、後ろ髪を引かれる思い。
付き合いたいという明確な意思は生まれてないけど、もう一度会って、お茶でもしたいという希望はある。
いいなアピールを送るには十分すぎる理由だ。
3番さんに続き、7番さんも選ぶ。
そして最後に……
何気ない風を装って横に視線を移す。
パーティー開始前よりは落ち着いているようだが、それでもどこか困惑した様子が見て取れる。
グラスも空になっていて、水分が足りてない感じ。
もう一度注いでこようかな、とも思ったが、今の時点になってからそれはためらわれた。
「暑い中でのトークって結構しんどいですよね」
飲み物の代わりというわけではないけど、8番さんの気休めになればと思って、小さく声をかけた。
すると彼女は、「やっぱり緊張もするので」と言ってはにかむ。
再びハンカチを頬に当てる姿が妙に可愛らしく見えて、僕は8番さんも選んで、いいなアピールの送信を終えた。
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