次に入ったのは7番の個室。
今日の最後の部屋になる。
3番さんと同じく、プロフィール的に興味を持った女性だった。
7番さんはうつむき加減で話をするため、全体の輪郭をつかめず、表情も読み取りにくい。
それでも会話自体は楽しくて、こちらのちょっとした言葉付きにもすぐに反応してくれる。
トークタイムの相手としては非常にありがたいタイプだ。
頭の回転が速くて、気遣い上手。
そんな好印象を受けつつも、ちらっと見えた飾り気のない素顔を、どうしてもさっきの3番さんと比べてしまう。
足して2で割ったら完璧だな……
とんでもない自己中なことを考えつつ、そんなことはおくびにも出さずに7番さんとの会話を楽しんでいると、そのうち謙虚な優しさとでもいうべき情味が彼女から伝わってきて、僕の心を浸していった。
温かくて、懐かしい。
それでいて蝶々が逃げていくような哀しさ。
7番さんの言葉に相槌を打ちつつ、自分に問い質す。
僕はそれを追うべきなのだろうか……
答えが出ないまま、トークタイムの終了を告げるアナウンスに急かされるように「ありがとうございました」と互いにお辞儀をし合ってから、僕は席を立った。
いずれにしても、すぐに始まるいいなアピールとカップル希望の提出によって、明らかになることだ。
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