婚活パーティー追想記

恋愛こじらせアラフォー男子が婚活パーティーに参加した体験を追想します

027. 婚活パーティー【体験】初カップリング こだわりを捨てて(4)

この回の参加女性は12名だった。

 

9人ほどとトークタイムを終えた時点で、Dさん以外、いいなと思えた女性はいない。

 

自分のこだわりは緩めたはずなのに……

 

勝手にそう思っているだけで、実際にはたいして基準を変えたり下げたりできていないのだろう。

 

長年のこだわりを捨て去ることは難しいのだ。

 

それでも気を取り直し、「こんにちは!」と笑顔をつくって次の席に入っていく。

 

それを残りの席数だけ繰り返してから、最初の席に戻った。

 

「戻りました」

「おかえりなさい」

 

優しく応じてくれるDさん。

 

「おかえりなさい」の言葉に、僕は気恥ずかしくなると同時に、ぎゅっと心を掴まれたような心地になった。

 

いい奥さんになるんだろうな……

 

そう男に思わせたら、女性の勝ちかもしれない。

 

「どうでした?」と訊くと、照れたようにうつむいて、細い首を横に振った。

 

慎ましやかそうな性格もポイントが高い。

 

やはりパーティー開始前に決めたように、Bさんにアタックしよう。

 

それでこそ相席したアドバンテージも生きるというものだ。

 

好きになれるかどうかは、首尾よくカップリングした後、会場の外でわかるだろう。

 

それこそが今回の目的。

 

Dさんとのカップリング率を高めるため、他愛もない会話をして雰囲気を温める。

 

 

<参加したパーティーの公式サイトはこちらです>
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