会場を出た僕は、熱気が立ち込める歩道を歩いて、少し離れたスタバに入った。
外気から遮断された涼しい空間が、火照った体に気持ちいい。
緊張によるわずかな疲れと、参加し終えた達成感と、多少の興奮。
それらを静めるように、冷えたアイスコーヒーをストローで吸い込む。
さて、本日の成果は……
女性の参加人数は予定通りの12人。
そのうち、もらったいいなアピールは7つ。
これは悪くない感触だった。
参加女性はほぼほぼ自分より若く、年収等の諸条件をみても、自分が他の参加男性より優っていたとは思えない。
それでも過半数の女性からもらえたのは、単純に嬉しかった。
もっとも、このいいなアピールは、人によっては挨拶程度の意味しか持たないのかもしれないが。
次に、もらえたカップル希望は3つ。
これもこの時はまだ、多いのか少ないのかわからない。
ただ絶対数として、12人中、3名からのカップル希望というのは、悪くない感じがした。
というのも、この３名は、僕がカップル希望を出していればマッチする可能性があった人たちであり、会場を離れて会うこともやぶさかでないと思ってくれたのだ。
3名って誰だったのかな……
今さらながらに気になって、わずかに残っている参加女性の記憶を1人ずつたどっていると、携帯が振動してメールの着信を告げた。
Party事務局からだった。
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